講演

HIV陽性者スピーカー派遣(講演等)

JaNP+では、HIV陽性者が当事者としての視点で等身大の語りを提供することにより、「HIVが他人事ではなく、身近な問題であること」を社会に認知してもらうことを目的とするスピーカー派遣活動を行っています。教育・行政・医療・NGO等に従事する方を対象とした研修会から、 一般市民向けのシンポジウムなど公開性の高いイベント、マスメディアからの取材対応など、ご相談に応じてスピーカーを派遣しております。

>> 派遣実績については、活動報告書をご参照ください。

ご依頼方法

まずは、こちらの資料「派遣依頼をご検討の皆様へ」をご一読ください。ご了解いただけるようでしたら、下記のWEBフォームにてご依頼ください。

>> スピーカー派遣のご依頼はこちら

登録スピーカーの紹介

現在、19名のHIV陽性者スピーカーが登録しています。ここでは、公開可能なスピーカーのみ紹介しています。ご依頼の際の参考になさってください。(クリックすると各スピーカーの詳細をご覧いただけます)

高久陽介 (40代男性・関東地域在住・2001年HIV陽性判明)

2001年のHIV陽性判明をきっかけに、HIVの予防啓発活動や陽性者支援活動などのボランティアに参加するようになりました。10年間のサラリーマン経験を経て、2008年よりジャンププラスの専従スタッフに。2014年6月より同団体の代表を務めています。これまで、NHK「ハートをつなごう」、テレビ朝日「ビートたけしのTVタックル」ほか、報道番組、新聞、ラジオ、雑誌などメディア出演も多数経験させていただきました。
日本のHIV/AIDSの現状と課題について、当事者の視点を交えつつ、客観的な情報をもとに論理的で分かりやすい講演を心がけています。これまで、医療・保健・行政・教育・企業など様々な分野で実績があります。HIV/AIDSは、「病気」「感染症」「セックス」「マイノリティ」「自責感情・挫折経験」といった多面性があり、同時に多くのことを考える良い機会にもなると思います。ぜひお声がけください。

趣味:ゲーム
性格:穏やかそうと言われますが、意見はハッキリと言う方です。割り切り型、楽天家。
得意な分野:人権問題としてのHIV、ゲイ男性の性行動
不得意な分野:胸を打つような感動的な語り

ガク (30代男性・関東地域在住・2012年HIV陽性判明)

「HIVだと思うので検査をしてください」。救急外来での検査を繰り返すも、一向に原因が特定できない状況に痺れを切らした私は、医師にこう伝えました。その時の、ハッとした表情を今でも忘れません。その後約一ヶ月高熱の状態で自宅療養と入院した辛さと同時に、その時に支えてくれた友人や医療従事者のちょっとした気遣いのありがたさも鮮明に覚えています。
私は自分の症状の原因を確信できる程の知識を有していましたが、それにもかかわらず陽性となるに至りました。少し不思議に聞こえるかもしれませんが、そうではないのです。現在は、予防啓発や支援に関する活動、学術的な活動を積極的に行っています。

趣味:ふらっと旅、食べ歩き、レジスタンストレーニング
性格:楽観的、支持的
得意な分野:セックス、人間関係、病と健康に関する混沌・回復・探求のストーリー、学術的な話
不得意な分野:家族への告知(経験がないので)

けいた (30代男性・関東地域在住・2011年HIV陽性判明)

外国で病気が発覚し、現地の病院にかかりながら、比較的早い段階から家族には自分の状況をすべて話しました。今となってはセクシャリティのことなど多くの秘密を抱えていた自分にとって、病気がわかったことは、見方によっては良い変化の機会となりました。
大学院で、ジェンダーやセクシャリティの問題を社会学からの視点を中心に学んできたこともあり、この感染症を抱える個人として社会の様々な問題を多くの人と話せたらと思います。

趣味:楽器演奏、読書
性格:真面目、正義感が強い
得意な分野:カミングアウトや周囲との人間関係のこと
特に話したい事:性の問題、セクシュアリティのことなど
NG依頼:フルネームの公開、写真撮影など個人の特定につながるもの

タケ (40代男性・関東地域在住・2009年HIV陽性判明)

エイズ発症と共にHIV陽性がわかり、同時に治療も開始し、約9年が経過しました。9年前の私はHIVがどの様な病気かまったくと言ってよいほど認識が無く、ただただ死んでしまう病気で差別される対象になってしまったと、エイズに依る体調不良も合わせ悲観する毎日でした。
そんな状態から、治療により体調も整い、支援団体を通して出会った同じ陽性者の仲間に励まされHIVと向き合う知恵をもらい、更には同じ陽性者の女性と出会い結婚する事までできました。私の今までの経験の中でHIVに感染し発覚した事は辛い出来事の一つでしたが、同時に新たな友人や伴侶でき、自身の価値観が変わる重大なきっかけだったとも考えられる様になりました。この経験をお話する事で少しでも聞いた方がHIVへ何かしら関心が持って頂けたらと考えます。

趣味:旅行、食べ歩き、ジムトレーニング
性格:社交的、せっかち、お節介、我慢強い
得意な分野:エイズ発症や治療、その後の生活の変化、結婚などHIV陽性者としての今までの体験。当事者として同じ陽性者への支援活動
不得意な分野:学術的な分野、セクシャリティについて
特に話したい事:予防の重要性、HIV陽性者への理解、感染したとしても決して終わりでは無いこと
NG依頼:地元での講演、顔出しでのメディア取材

かずこ (30代女性・関東地域在住・2000年HIV陽性判明)

2000年に高熱が出て、病院での検査でHIV陽性とわかりました。両親は病気のことは知っています。兄弟は知りません。当時は、HIVは薬害エイズのことぐらいしか知りませんでした。その後、HIVの予防啓発のボランティアや、陽性者支援のボランティアをしてきました。HIVに感染したことは「運が悪かったなあ」とは思いますが、予防や支援に関わる人々と知り合い、仲良くなれて、自分の人生が豊かになったと思っています。

趣味:映画鑑賞
性格:意外と真面目かもしれない
得意な分野:恋愛をするときのカミングアウト
不得意な分野:セクシュアリティについて
特に話したい事:若いときからの性教育の重要さ
NG依頼:生活圏に身近な地域だと引き受けられないかもしれません

イーヨー (40代男性・関東地域在住・2008年HIV陽性判明)

2008年に口腔カンジダと帯状疱疹が判明し、その後にHIVが発覚。告知後、すぐに投薬を開始し、職場に病名を伝えました。体調は戻りつつあったのですが、職場との折り合いがつかず不本意ながら退職しました。その後、家族のサポートもあって無事に就職し、今現在は健常者と同様に生活することができています。自らの経験を伝えることにより、何らかのサポートになればと思います。

趣味:水泳、ピアノ
性格:真面目、責任感が強い
得意な分野:生活、就労
特に話したい事:生活、就労についての経験談
NG依頼:個人の特定につながること

Sakura (40代男性・関東地域在住・2005年HIV陽性判明)

HIV陽性告知を受ける一年前、僕は別の病気で「死」と向き合いました。その経験のおかげで、HIVの告知にもあまり動じず、かなり受け止めの軽い当事者としてHIVに関わるようになりました。
現在は、支援団体のボランティアスタッフとして、HIV陽性者やその周囲の方向けの情報発信と、ゲイ・バイセクシャル男性向けの予防啓発を中心に活動しています。また、陽性とわかった後で転職の経験があり、障害者枠も含めた就職活動を行った経験もあります。僕が自分の経験や考えを話すことで何かのヒントになれば嬉しく思います。よろしくお願いします。

趣味:金管楽器演奏、一人旅、カーリング
性格:基本的に穏やかだがツッコミは厳しい(と友人は言っています)
得意な分野:就労、病気の受け止め、予防に関すること
不得意な分野:検査について(保健所などでの検査を受けたことが無いため)、親へのカミングアウト
特に話したい事:仕事や社会活動に関すること、病気の受け止めに関すること

加藤力也 (50代男性・関東地域在住・2002年HIV陽性判明)

2002年6月に無料検査イベントでの即日検査で陽性告知を受けました。ゲイ・セクシュアリティの40代です。発症こそしませんでしたが、告知後すぐに投薬開始をし、現在までに数回の薬剤変更を行って現在に至ります。今は3ヶ月に一度の通院、1日1回の服薬を行っています。当時勤務していた会社を解雇されそうになった経験や、その後障害者としての就職に関して困難を味わった経験があります。
現在、複数のHIV陽性者支援事業などに携わり、当事者の立場だからこその活動を中心に行っています。正しいことを知ることの大切さを訴えつつ、様々な視点から物事を見る必要性を意識してスピーカー活動を行っています。僕が自分の経験や考えを話すことで何かのヒントになれば嬉しく思います。よろしくお願いします。

趣味:旅行、音楽鑑賞、演奏
性格:温厚かつ几帳面、反面人見知りや考え込み過ぎの傾向もあり
得意な分野:当事者と支援者との関係(当事者も支援側に回ることが出来ること等)、多様な視点からの語り
特に話したい事:「知らない」ということが無用な恐怖や差別・偏見に繋がるということ、正しい情報を得ることの勧め、陽性者の実態など

龍太 (30代男性・北海道地域在住・2009年HIV陽性判明)

2009年に民間の検査所でHIV陽性であることが発覚。一人暮らしのゲイ。服薬治療を受けています。家族は、田舎に祖母がひとり、そして、兄夫婦がいます。甥っ子に対しては単なる叔父馬鹿。そんな家族や職場にはセクシュアリティのこともHIV陽性であることを話していません。
HIV陽性者・エイズ患者といっても、一人ひとりにバックボーンがあって、家族や友達や恋人がいます。患者である前に一人の人間。日々泣いて、笑って、あちこちぶつかって生きています。既往症があり身体障害者手帳は1級。平日は仕事をし、夜間や休日を使って地元のNPOでエイズ電話相談、陽性者支援活動をしています。

趣味:温泉・銭湯めぐり
性格:いつも自分らしく
得意な分野:HIV感染症と長期療養について(HIV陽性者の立場から)、服薬とアドヒアランス、HIV感染症とほかの病気・障がいの違い、セクシュアリティとHIV感染症
NG依頼:HIV陽性者であることを公開したうえでの本名・職業の開示、写真撮影、音声の放送および録音公開

ヤス (30代男性・東北地域在住・2004年HIV陽性判明)

私は2004年に高熱が原因で医療機関を受診したのち、HIVの急性期感染であることがわかりました。
なかなか下がらない高熱のなか、HIVに感染してしまったことへの後悔や未来への不安を感じたりもしました。
投薬治療が開始されるまでの間、投薬治療に対する期待と不安を感じた時期もありました。
そんな私でも、投薬治療を行い、ゆっくりと時間をかけて少しずつ自分自身を受け入れられるようになりました。
また、カミングアウトをした家族や友人・パートナーの支えがあって、私の現在があるとも思っています。
HIV陽性者そして、一人の人間としての様々な経験や、感じた思いをお話させていただくことで、皆さんのお役に立てればと思います。

趣味:ゲーム・音楽・料理
性格:物腰が柔らかいほうですが、気さくだと思います
得意な分野:感染から現在までのHIVとの向き合いかた、カミングアウトにまつわる話(家族・友人・会社)
NG依頼:個人情報の開示・音声の録音及び写真撮影など

健二 (40代男性・東海地域在住・2010年HIV陽性判明)

2010年にエイズを発症しHIV陽性が判明した40代のゲイです。それから今までの間、支えて頂いた多くの方々への感謝の気持ちと、それまで気付かなかったけれど実は身近にいた他のHIV陽性者の多さに驚きを、感じてきました。現在は、自身の経験を元にHIV陽性者のピアサポートや、HIV予防啓発活動、無料検査会などでボランティア活動をしています。
多くの方にHIV/AIDSの現状を知ってもらうため、HIVに関するブログを開設し、多くのアクセスを頂いていますが、実際にお会いしてHIV/AIDSのリアリティをお伝えできればと考えています。

趣味:カラオケ ブログ等のSNS
性格:明るく社交的、何事にも積極的に取り組む、やや頑固な面もあるが芯の強さでもある
得意な分野:エイズ発症当時より日記やブログに自身の体験を記しており、HIV陽性者としての経験、それを通して学んだ事、人や社会との関わりをリアルに伝える事をできると思います
不得意な分野:2010年以前のHIVの歴史(HIV診療が現在の水準に達するまでの過程)、本格的な医療知識を必要とするもの
特に話したい事:HIV予防啓発に関する事や、HIV陽性者の理解及び支援に関すること
NG依頼:居住地で入場制限のない場、ゲイ・バイセクシャル男性向けの場でのスピーチ

ケンゴ (40代男性・東海地域在住・2003年HIV陽性判明)

保健所の匿名無料検査で陽性告知を受けました。自身が医療従事者ということで、様々なことに悩んでいましたが、拠点病院の患者会に参加したことがきっかけで徐々に病気であることを受け入れることができ、その後、陽性者支援団体の運営などに関わりながら活動をしてまいりました。
違法薬物を使用していた経験もあり、大きな挫折も味わいながら生きてきました。
「セクシャルマイノリティ」「HIV陽性者」「薬物依存」様々な障壁の中で経験してきたことを伝えていければと思っています。

趣味:海外ドラマ鑑賞、食べ歩き、デジタルガジェット
性格:ある時は感情的である時は理論的、直感で動くタイプ
得意な分野:患者心理、障害受容、HIV陽性者としての医療従事、薬物依存とHIV
不得意な分野:疫学・歴史・社会保障
NG依頼:薬物依存者として個人が特定できる情報の公開

はんきー (50代男性・近畿地域在住・2001年HIV陽性判明)

1970年代後半からゲイの世界を知っていますので、エイズがなかった時代から現在までを体験として知っています。なお、既婚者です。
行政の現場で長く働いていましたので、行政や医療、企業や学校などの様々な事情もある程度理解しており、京都ではすでに様々なところと恊働しています。また現在は「さぽーと京都」というHIV陽性者支援団体の代表として京都を中心に活動していますので、陽性者の生の声も少しはお届けできるかもしれません。

趣味:歌舞伎、文芸など芸術鑑賞
性格:見かけによらず物怖じしないところがあります
特に話したい事:HIV感染症は他の様々な疾患と同様に、すでに日常に存在するものとなっていること
NG依頼:私のプライベートな生活を公表すること

シゲ (40代男性・中国地域在住・2008年HIV陽性判明)

2008年に地元の総合病院で、感染・エイズ発症を知りました。感染告知を、特段の配慮もなく母親と妹の前でされるという、私にとっても、家族にとっても不幸な告知を経験しましたが、今では私を支えてくれる存在になっています。
入院を機に一度離職しました。体調が回復した現在は、HIV感染していることを会社に開示して働いています。地方に住む一感染者、一生活者の声を届けることで、みなさんにリアリティを感じていただくことができればと考えています。

趣味:鉄道旅行、温泉巡り
性格:基本的に穏やかです
得意な分野:地方都市での一患者からのメッセージ、病名を開示しての就職活動
NG依頼:母親の意向もあり、地元でのオープンな場でのスピーカー活動はその都度考えていきたいです。医療従事者やNPO向けなどクローズな場であれば、お受けしたいと思います。

かみちゃん (30代男性・四国地域在住・2013年HIV陽性判明)

元は関東出身で、縁があり高知県に移住しましたが、移住してすぐにHIVが陽性であることが判明しました。土地勘もなく身近に相談できる人がいなかったので、周囲にカミングアウトしましたが、今となっては善かれ悪かれで、様々な経験をすることができたと思っています。
また、将来的には四国内でのHIV陽性者ピアグループの立ち上げを目指しています。地方ならではのコミュニティだからこそ、できることもあるのではないかと考えています。よろしくお願いいたします。

趣味:旅行、スポーツ観戦、将棋、鉄道、歴史
性格:温厚、情熱的、明朗快活
得意な分野:職場へのカミングアウト、地方都市でのライフスタイル、主治医や看護師等との信頼関係と関わり、他の陽性者との関わりについて
不得意な分野:家族への告知、学術的な分野、投薬・障害者手帳に関すること(現段階で未投薬・未取得のため)
NG依頼:写真掲載や映像撮影など

つとむ (40代男性・九州在住・2008年HIV陽性判明)

私は、家族や職場に隠し事をして生きています。「ゲイである事」、「HIV陽性者である事」の二点です。時に罪悪感に襲われる事もあります。自分のセクシャリティやHIV陽性である事をオープンに出来ない社会とは…?10年前に感染告知を受けて「隠し事」が増え、現在に至るまでの様々な事をお話することによって、少しでも皆様にとって考えていただく機会になればいいなぁ、と思っています。
あまり堅苦しくなく、時に笑い声も聞こえる様なスピーチを意識しています。

趣味:知らない街歩き、目的のないドライブ
性格:温厚、明朗、優柔不断、世話好き
得意な分野:感染告知から現在までの感情や生活の変化・状況、恋愛や性生活、他のHIV陽性者との交流についての話
不得意な分野:深い医学的知識が必要な話